年金分析のためのマイクロシミュレーション・モデルの開発に関する研究。公的年金制度を取り巻く状況は厳しく改革案を数量面から検証していく計量モデルが求められている。ダイナミック・マイクロシミュレーション技法の年金分野への応用に関する基礎的研究を行い、わが国においてもマイクロシミュレーションを用いた年金分析が可能であることを確認した。本研究では、新タイプのモデルであるPENMODの開発を構想し、その作成に着手した。PENMODにおけるライフイベント分析においては、個票ごとに、生死、婚姻、就業(年金の加入タイプ)、賃金、引退、年金裁定に関するシミュレーションを行い、年金推計に必要となる加入記録と受給記録を作成する。これにより個人の就業履歴に応じたきめの細かい年金推計が実現し、基礎年金に対する国庫負担額の傾斜配分やスウェーデン方式として知られる所得比例年金など、これまで分析が困難とされてきた政策シナリオの検討が可能となる。
Extent: | application/pdf |
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Series: | |
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Type of publication: | Book / Working Paper
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Language: | Japanese |
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Notes: | The Use of Microsimulation Models for Pension Analysis in Japan Number 409 50 pages long |
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Persistent link: https://www.econbiz.de/10005018195