中国の不良債権は国有銀行が主に保有している。中国政府は不良債権問題を解決するため,1999年、四つの国有銀行を対象にそれぞれの資産管理会社を設立した。資産管理会社は各国有銀行から簿価で13,939億元の不良債権を買い取った(剥離)。その結果、国有銀行の不良債権比率が10%下落したといわれる。この3年間、資産管理会社は債務の株式化(債転株)、不良資産の直接回収等の方法で,2002年末現在で総剥離額の20%を処理した。しかし、その後,諸種の原因で、現在で国有銀行の不良債権比率は再び25%にも跳ね上がった。国有銀行自身で処理させるのは能力的にも時間的にも不可能だろう、ほかの金融機関も不良債権の重荷に堪えられない。アメリカと日本の不良債権処理機構と方法を参考して,中国金融システムの不良債権の実態に基づいて,10年時限のAMCのあり方について検討する必要があると思う。
Extent: | application/pdf |
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Series: | |
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Type of publication: | Book / Working Paper
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Language: | Japanese |
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Notes: | Asset Management Companies in China Number 2003-16 16 pages long |
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