『くらしと仕事に関する調査: 2011年インターネット調査』の概要と調査客体の特徴等について
「くらしと仕事に関する調査: 2011年インターネット調査」は、①「ねんきん定期便」に記載されている行政データ(年金加入履歴や賃金履歴など)の転記による正確なパネルデータの作成、②これらの記載事項をベースにした回顧パネル調査(転職状況、結婚、出産、両親との同別居など)、③現時点のくらしと仕事に関する数多くの項目に関する調査、の3つをインターネットを通じて同時に実施したものである。本稿では、この調査の概要を解説するとともに、その基本的な集計結果と公的な統計調査結果とを比較することによって、本調査におけるサンプルバイアスなど調査客体の特徴を明らかにした。そして、高学歴者等への偏りが観察されたものの、最大45年にわたるほぼ完璧なパネルデータを一挙に入手することができたことを確認した。このような長期にわたる、ほとんど欠落のないパネルデータは日本には過去に例がなく、また世界にもわずかな例があるだけの稀有のデータである。
Extent: | application/pdf |
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Series: | |
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Type of publication: | Book / Working Paper
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Notes: | Number 551 36 pages long |
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Persistent link: https://www.econbiz.de/10011015056